魅惑の中華・洋食屋さん「自由軒」に魅了された筆者である。
これは、そんな筆者が日常のスキを突いて自由軒を訪れ、メニューを探索し続けるその記録である。
トリ
2023年6月、自由軒を訪れる
6月xx日 カニチャーハンとネギチャーシュー【いつもより豪華なチャーハン】
開店直前に訪問したところ、すでに列ができていた。
人数的にぎりぎり入れそうなので最後尾に並び、どうにかラスト1テーブルに滑り込んだ次第である。
この日は、チャーハン気分で来店していた。
前に並んでいたお客さんがカニチャーハンを選んだのに引っ張られてカニチャーハンをチョイスする運びと相成った。
ちなみにせめて自分を保つためにネギチャーシューも添えた。
ということで到着。

カニチャーハン、そしてベストマッチなスープ。

更に絶対に合うネギチャーシュー。
ビジュアルでまずもってテンションがあがる。

たまらん…。いつものチャーハンにほぐれたカニが乗っかっている。

うまい。
期待通りうまい。
チャーハンがまず美味しいことがわかっているので、うまいのは堅かったわけだが、やはりうまいのである。
振り返ってみれば他の店含めカニチャーハンをあえて頼んだことがなかった人生であった。
食べてみればコレは良い。

ごちそうさまでした。
6月xx日 チャンポン【具だくさんラーメン】
麺類気分につき、麺メニューを眺める。
自由軒ではメニューに写真はついていない。
メニューについて情報を得るには店員さんに聞くしかないのだが、筆者はいつも前情報無しで謎メニューを頼むのを楽しみにしている。
ということでこの日は、個人的に謎な「チャンポン」を訳知り顔で頼んでみた。

これが自由軒のチャンポン。
具だくさん麺メニューに、また新たな選択肢が現れたと言えよう。
自由軒では、五目そばを筆頭に広東麺やあんかけ焼きそばなど、野菜たっぷり具たっぷり路線の麺が豊富である。
チャンポンもその一角に確実に食い込むメニューであろう。
滋味豊かな塩味のスープに、たっぷり野菜と豚肉、エビ二尾、そして溶き卵。
野菜をたっぷり食べてる感を味わいたいなら大変おすすめと言える。
辛味もよく合うのでラー油や七味も是非試していただきたいところである。

スープが優しげ。

ラー油や七味など、備え付けの辛味がピリッとマッチする。
6月xx日 レバーの唐揚げ定食【一品料理+ライス】
なにやら疲れていた。
ということで自由軒へと駆け込むのであった。
そんなわけで一品料理のレバーの唐揚げにライス半盛りをつけて、定食化した次第である。

レバーの唐揚げ定食。

いい色。ポテサラとレモンも添えられている。
揚げたては香ばしく、歯ざわりも良い。
なんともご飯がすすむのであった。
そんなわけで自由軒では一品料理も定食にできるので、気になるメニューは試してみるべし。
6月xx日 蟹玉定食ライス半盛り【甘酢うまし】
卵を食べたい気分である。
となれば、と久しぶりに自由軒で蟹玉定食を頼むことにした。

自由軒の蟹玉定食ライス半盛り。

甘酢あんたっぷり。

お皿の下には千切りキャベツが敷いてある。
蟹玉はふわふわである。
甘酢あんとの相性は抜群である。
具材は蟹に加えて刻まれた椎茸やネギ、そしておそらくザーサイといろいろはいっていて食感も楽しげ。
下に敷かれたキャベツもたっぷり甘酢あんでいただくとさっぱり美味しいのである。

思いの外具だくさん。
添えられた冷奴やお新香、スープも含めて実に多角的に攻めることができる蟹玉定食でもってご飯が進むのである。
卵好きにはおすすめな逸品である。
6月xx日 五目冷やし中華【期間限定】
世の中的には「冷やし中華始めました」というワードはある種夏の始まりを示すお決まりのものだろう。
筆者はこれまで特に冷やし中華と交わることのない人生を送ってきた。
筆者の親が好きで、冷やし中華をお店で頼むのを昔はよく見ていた。
しかし筆者自身は特に冷やし中華に惹かれることはなかった。
当時は甘酸っぱいようなよくわからないタレ(スープ?)がいまいち理解できなかったのだろう。
その後もなかなか冷やし中華に目を向ける機会はなかった。
筆者の敬愛する映画監督の三木聡監督が自身の作品内で「冷やし中華はじめたい」という看板を作品内に小ネタとしてちょいちょい仕込んでいることで、変な角度で冷やし中華が気になることはあったのだが、食べるには至らずである。
最後に冷やし中華を食べてから数十年経った気さえする。
そして先月のこと。
自由軒にて「冷やし中華やってます?」と店員さんに聞いたのは、他のお客さんである。
そしてその会話に聞き耳をたてたところ、5月時点で自由軒では、夏季限定と書かれたメニューを開始していたことを知るに至った。
なにやら急激に冷やし中華に興味が湧いた筆者は、暑くなったら冷やし中華を食べてみようと思い至ったのである。
ということで何十年かぶりに冷やし中華と対峙する筆者の姿が、そこにはあった。

自由軒の五目冷やし中華。
自由軒の五目シリーズといえば、五目そば、五目あんかけ焼きそば、中華丼といったキラーメニューばかりである(筆者比)。
五目はどれもあんかけとなっている。
ということでまさか冷やしたあんかけではなかろうとそわそわしたが、到着したのはあんかけではない五目具材たっぷりな冷やし中華であった。

相変わらずの具だくさんっぷり。たまらん。

五目シリーズではおなじみのエビも…!
食べてみればこれはうまい。
タレは程よい酸味と甘みであり、各具材に大変マッチしているのだ。
カラシも少しつけてみればストイックに辛く、口の中に非常に鮮烈な変化をもたらす。
野菜もたっぷり、チャーシュー・肉・練り物・卵・エビとタンパク質も豊富。
さっぱりつるりといただける。
夏の大定番が筆者の前に突如として君臨したのであった。
おわりに

ごちそうさまでした。
ということで2023年6月の自由軒探訪の記録であった。
いやはや、それにしても自由軒、魅惑の中華・洋食屋さんである…!