2018年に初めてSUMMER SONICへ行き、初めて生のBiSHを観た。
恐縮ながら筆者について触れさせていただくと、BiSHのデビュー時からCD・ライブDVDとメンバーのTwitterだけを追い続けているもののライブには行ったことがないという「清掃員(BiSHファンの総称)にはなりきれなかった人間」である。
それがこの度ライブを見る機会を得たのだ。
そしてひどく感動した。
トリ
と言うことで今回そのライブの様子と、筆者の感想を記す。
チケット購入は直前まで悩んでいた。偏にMASTODONが観たかったのである。しかしそれ以外出演者がほぼわからないのだ。しかしよく見ればBiSHも出演するではないか! と気付きほぼその2組に賭けてチケットを購入した。後悔はない!
と言うことで私的な記録も兼ねたライブレポートのようなものを記す次第である。
ライブレポート BiSH @ SUMMER SONIC 2018 TOKYO DAY1
SUMMER SONiC RAiNBOW STAGE
13:20come on!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! pic.twitter.com/VGonFMM7rE
— BiSHオフィシャル (@BiSHidol) 2018年8月17日
公式のツイートより。左上から時計回りにアイナ・ジ・エンド、モモコグミカンパニー、アユニ・D、リンリン、セントチヒロ・チッチ、ハシヤスメ・アツコ。
セットリスト
- Am I FRENZY??
- SHARR
- OTNK
- NON TiE-UP
- Marionette
- FOR HiM
- プロミスザスター
- BiSH -星が瞬く夜に-
序盤のラウドさに慄く
メジャーデビューに際して楽器を持たないパンクバンドと言う肩書きを手に入れてしまったBiSHである。
そのイメージ(?)をもってサマソニの客へかますと言う意味合いだろうか、序盤は怒涛のラウドチューン続きである。
なんとなーくBiSHを観に来てみた人なんかはふるいに掛けられるのでは!? と感じるほど激しい幕開けである。
Am I FRENZY??
リンリンの独壇場と言ってもいいくらいにサビのリンリンによるシャウトが場を支配する。
BiSHには途中加入したリンリンであり、加入直後に筆者は「ちょっとした飛び道具的な声のメンバーが入った!」などと思っていたが、もはやバリスタ級のものすごい飛び道具になっていると感じざるを得ない。
ビジュアルも含めて研ぎ澄まされる一方である(髪型が毎回攻めている!)。存在がロックすぎる。
サマソニありがとうござました!🐜
広かった🙃🙃🙃#サマソニ #summersonic pic.twitter.com/gNLlXCvsUH— リンリン (@liNGliNG_BiSH) 2018年8月18日
リンリンのツイートより サマソニ時の髪型。髪型がよく変わる!
SHARR
続くSHARRもこれまた冒頭からシャウトである。
ステージ左右にあるお立ち台的な台にリンリンとアイナがそれぞれ立ちサビの怒涛の叫びをユニゾンする。これがとんでもなくカッコ良い。
アイナは流石のテクニックでシャウトをこなしリンリンを力強く支える。
OTNK
3曲目のOTNKは曲調がもはやメタルである。
それもフォークメタルであり、弦楽器がリード的に採用されている。スラッシーなドラムのサビが鮮烈なスピードチューンだ。
最後のサビ前の「なめんじゃねー」で中指を立てるチッチの声が好きすぎて泣きそうになる筆者である。
NON TiE UP
そして4曲目のNON TiE UPである!
恐らく、多くの初見客を唖然とさせたであろう。
メンバーが一斉にコーラスする迫力あるフレーズで、とんでもないことを歌っている最強にインパクトのある新曲である。
OTNKとは異なる弦の使い方で、オーケストラチックなバッキングが実に壮大。
ハシヤスメタイムと呼びたいハシヤスメのソロパートは、ストレートな声の魅力が最大限活かされている。
Marionette
激しいバンドサウンドと人形感のある振り付けの対比が非常に面白い一曲である。
そこも含めモモコの詞が光る一曲である(アイドルとしてこの詞を歌うと言うのもまた考えさせられる気になる)。
BiSHの楽曲はメンバーもまた曲を作る過程にちゃんと関わっており、そのようなある種の物語が曲に伴うため余計に感動があると感じる。
ギターソロの後の落ちサビ的なアユニのパートが実に良い。
キラーチューンが後半を盛り上げる
激しい展開に筆者は大歓喜である。
そして続く3曲はこれまた名曲ぞろい。
BiSHのエモーショナルなパフォーマンスにより全く目が離せなかった。
FOR HiM
アルバムTHE GUERRiLLA BiSHのラストの曲である。
イントロのギターフレーズが印象的。筆者が気に入っている曲の一つである。
「ひっくり返りそう内臓」の所などのモモコパートを観て、やはり歌唱に関して非常に努力しているのだなと感動する。
プロミスザスター
驚異のキラーチューンプロミスザスターである。
曲も詞も振り付けも観るものの心揺さぶる名曲なのである。
そしてアイナの圧倒的な歌唱が響き渡る。
BiSH -星が瞬く夜に-
最後を飾るのはBiSHのアンセムBiSH -星が瞬く夜に-である。
軽快なギターが印象的なBiSHの代表曲である。
実にポップでカッコ良いのである。
一本足で立つ振り付けが何やら非常に可愛い。
ここまでMCらしいMCはなかったがライブだとこの曲でメンバーが客を煽りながら歌っていた(モモコの煽り(?)でちょっと笑った記憶があるのだが思い出せない……)。
ということでBiSHの持ち時間は終了である。感無量であった。
各メンバーの本気な姿勢に当てられた筆者などは、なぜかちょいちょい涙ぐみながら観ていたのであった。
各メンバーのパフォーマンスへの感想
アイドルに対してはだいたい箱推しになってしまう筆者である。
まあそう言わずに!
以下実際にライブを見てのメンバーに関する感想である。
まぁ結局のところ総じてメンバー全員好きなのである。
リンリン
冒頭圧倒的な存在感を示していたリンリンである。
その魅力は振り切ったパフォーマンスであろう。それも刹那的とも取れる捨て身感のあるパフォーマンスであり実にヒリヒリする。
流石にその喉を心配してしまうのだが、練習あってのパフォーマンスであるはず。
本当にカッコよかった。
アイナ・ジ・エンド
序盤で言えばSHARRにおけるリンリンをテクニック面でしっかりと支えていたのが印象的。
シャウトもこんなにもこなせるのかと改めて思い知る。
全体で言えばやはり歌唱・ダンスにおいてぶっとい芯を作っているのがアイナであり、目と耳が離せない存在だと体感した。
激しいシャウトも含めて図抜けた歌唱力、ダンスにおけるキレのあるピルエットなんかを披露するたびに、アイナがこれまで研鑽してきたものが垣間見えるような気がしてどうしようもなく目を奪われる筆者である。
またアイナの振り付けは親しみやすくて面白いとライブを観て実感できたのも初鑑賞で得られた感想である。
アイナもまたまじでかっこいい。
モモコグミカンパニー
今更デビュー当初と比べるなという話ではあろうが、当時良くも悪くも素人っぽさが出ていたモモコも、「歌がうまくなている!」と思わずにわいられない場面ばかりで無性に感動した次第である。
ただ振りについては腕を伸ばすところで一人だけ曲がっていたりする。
PVでもそんなシーンがあったりするのでもはや持ちネタなのか!?と勝手に思っている筆者であった。
あとここ最近モモコがすごい可愛い。
アユニ・D
しばしばインタビュー等で自らを陰キャだコミュ障だという旨の発言をしていたアユニだが、そんな子が大観衆の前でふりきったパフォーマンスしているというだけで筆者はもうダメなのである。
こういうストーリーに極端に弱い。
と言うことで実際にアユニのパートで何度か涙ぐみそうになった。
あとパフォーマンス後の汗だくのアユニが可愛すぎる。
ハシヤスメ・アツコ
「メインディッシュになりたい」もののチームを縁の下で支えているような印象のハシヤスメであるが、やはりNON TiE UPのソロパートで魅せられた。
この曲は結構聴き込んだのだが、このハシヤスメパートは曲全体をグッと引き締めていると感じる。
サウンドプロディーサーの松隈氏が何度かハシヤスメの声の良さについて言及していたと思うのだが(Twitterか何かで見た気がするのだが見つからなかった)、その魅力を存分に引き出すためにこのパートを割り振ったのだと筆者は勝手に思っている。
ストレートな通る声が実にマッチしていてなんとも教祖っぽい。
確実にメインディッシュのパートを得たハシヤスメの今後のますますの活躍を期待して応援せざるを得ない。
セントチヒロ・チッチ
本当に心揺さぶる声の持ち主である。それを改めて体感した。
その感情の乗る声と「アイドルを本気でやっている」という真摯な姿勢でどうしたって感動してしまう筆者である。好き。
と言うことで全員好き。以上である。
サマソニありがとうございましたくそたのしかった!!!!精進します!!!!!!! pic.twitter.com/FiiYEA3Wtw
— セントチヒロ・チッチ (@Chittiii_BiSH) 2018年8月18日
チッチのツイートより
おわりに
初めて観たBiSHのライブは非常にエモーショナルで感動させられるものであった。今度はワンマンのライブを観にいってみようかと感じずにはいられなかった筆者である。
いやはや、それにしてもBiSH、面白いものである。
おまけ・セトリ曲のMV紹介
以下、おまけとしてセットリストの曲でMVがあるものについて貼っておく。
リンリンとハシヤスメが加入直後の曲。ハグ・ミィ懐かしい。微妙に愉快なMVである。
冒頭モモコの腕だけ曲がっているのがもはや愛おしい。
MVも良すぎる。
衝撃の初MVである。
プロミスザスター、FOR HiM、SHARR収録のアルバム。
モモコの著書。BiSHのメンバーになってからのモモコの内面やメンバー間の関係がわかる。
余談
以下、全くの余談である。
まあそうである!
しかしサマソニ初めてだったので個人的なメモとして残しておく次第である。
フェス飯が多すぎて焦る
サマソニはフェス飯にもだいぶ力が入っている印象を受ける(筆者の比較対象となるフェスはLOUD PARKやOZZFEST JAPAN、夏の魔物くらいなものであるが)。
店舗数が一番密集している場所で30ほどあるのである。
これはすごい! と思った筆者であったが、結局選べずにまんまといつも通りケバブを食べたのであった。
ケバブは安定してうまいけど他の試せばよかったとあっさり後悔した。
サマソニで食ったポテトが美味しかった
またBiSH後に空腹に見舞われたため、追加で以下の写真のポテトを食べた。
これまた美味く至福のひとときであった。
AND THE FRIETと言うポテト専門店らしい。
![AND THE FRIETのポテトとビール](http://www.yozoutsutsu.com/wp-content/uploads/2018/08/DSC00708_blog.jpg)
BiSH鑑賞後、空腹に見舞われた筆者は金銭感覚やら何やらがバグってAND THE FRIETのポテト一箱とプレモルを買い求めていた。
![箱の中身](http://www.yozoutsutsu.com/wp-content/uploads/2018/08/DSC00709_blog.jpg)
ポテト自体の種類が3種ほどあり、さらにはディップも5種以上から選べる。写真は3種のチーズのディップ。実に美味しかった。と言うかプレモルうますぎる。
店舗もあるようである。
ライブ概要
書くまでもないが、かの大規模な都市型フェス「SUMMER SONIC」である。
SUMMER SONIC 2018 TOKYO DAY1
出演:BiSH, その他(多すぎるので割愛させていただく!)
日付:2018年8月18日
時間:開場9:00 / 開演11:00
場所:幕張メッセ
会場一口メモ
2018年8月までに数回利用した筆者の経験に基づき記す。
サマソニに限らず多くの音楽イベントも度々行われている施設である。
社畜各位は展示会などで赴くことがあるのではなかろうか?
会場が多いため間違えないように注意
イベントホールがたくさんあるため事前によく確認すべし! 大規模なイベントの時には駅付近から案内があったりするから多分大丈夫。