【メタルつまみ食い vol.10】筋肉少女帯「ザ・シサ」【オススメ】

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どんな記事か
この記事は「これからメタルを聴いてみようかしら」、という気概の方々に対して記したものである。

 

そんな方々へ、つまみ食い的にメタルを愛好する筆者が好きなアルバムをそのバンドの紹介をからめつつ、脈絡なく紹介させていただく。

 

フィーリング重視のゆるい紹介にはなるがメタルにあまり馴染みのない方々にとって、気軽な入り口となれば幸いである。

祝・30周年!

トリ

なんだなんだ!?

去年に引き続きの新譜! 筋肉少女帯、孤高の進撃は続く!

トリ

筋少!!

メタルつまみ食い 筋肉少女帯「ザ・シサ」

ザ・シサ の収録曲一覧

 

2018.10.31

01.セレブレーション
02. I,頭屋
03. 衝撃のアウトサイダー・アート
04. オカルト
05. ゾンビリバー ~ Row your boat
06. なぜ人を殺しちゃいけないのだろうか?
07. 宇宙の法則
08. マリリン・モンロー・リターンズ
09. ケンヂのズンドコ節
10. ネクスト・ジェネレーション
11. セレブレーションの視差
12. パララックスの視差

トリ

ふむ!

筋肉少女帯 are

大槻ケンヂ vo.
内田雄一郎 ba.
橘高文彦 gu.
本城聡章 gu.

 

support
三柴理 key.
長谷川浩二 dr.

祝・30周年!筋肉少女帯「ザ・シサ」

筋肉少女帯が約一年ぶりとなるフルアルバムをリリースした。

いよいよ筋肉少女帯も結成30年である…!

トリ

よっ!30年!

という事で「ザ・シサ」を早速聴いた次第である。

シサ = 視差

タイトルのシサとは視差(パララックスビュー)のことである。

「人間の営みをいろんな人が見た結果、視差が生じる」というのが今回のアルバムのテーマである。

トリ

ふむふむ!

オーケン作品の中の関連性が発現す

近日(2018/12/05)発売予定のオーケンソロプロジェクト「大槻ケンヂミステリ文庫」のアルバム・アウトサイダー・アートはもともと本作「ザ・シサ」の仮題であった。

この点を皮切りに過去の筋少作品と今作の関連が散りばめられているのが本作の一つの特徴となっている。

例えば実はジャケットにもこの関連性が仕込まれている。

スラッシュ禅問答という曲をチェックすべし。

トリ

サハラ砂漠で狂った猫の反復横飛びを見るが如し!

「ザ・シサ」収録曲紹介

セレブレーション

作曲:本城氏

30周年である。

輝かしく響く祝福感満載のインストなわけだが、これがまた一筋縄ではいかないのが筋少である。

それもアルバムを通して聴かないと俄には辿り着けないのだから困ったことである。

アルバムを象徴する曲であり、またある種の伏線となっている重要曲である。

トリ

ふむ!?

I,頭屋

作曲:本城氏

しばしば見られるファンキーな出だしの曲である。

しかししっかりと筋少的なメタル展開。

30周年を振り返るかのような内容になっている。

「振り返れば30年。その時間とは何か? そして、今後は?」という思いが垣間見える。

何やら「頭屋」というのは神事を司る人のことで、ある種の生贄的な側面もある存在なのだとか。

そのある種の生贄的な側面をミュージシャンに重ねるという手法でもってこの曲は歌われているのである。

そう、視差である。

トリ

視差!

衝撃のアウトサイダー・アート

作曲:橘高氏

筋少的必殺メタルチューンである。

トリ

筋少ど真ん中!かっこいいぞ!

アルバム中最もキャッチーな曲ではなかろうか。

もちろん橘高氏のギターも堪能できる。

トリ

ソロ弾きまくり!

橘高氏曰く、「秀樹メタル」とのこと。

最近(?)で言えば、THE SHOW MUST GO ON収録のリード曲「ゾロ目」なんかに近い曲調である。

オカルト

作曲:本城氏

リード曲である。

ということで記事の冒頭に動画を貼り付けた次第である。要チェックと言える。

さて、この曲がリードというのはなかなか攻めた選曲だと感じてならない。

トリ

でも前作のエニグマのほうが攻めてたかも!

バングラビートなる中東方面の音楽的要素を、メタルの鍋に放り込んだような作品である。

そしてタイトルの通り、テーマもオカルト

総じて実に筋少らしい曲と言えよう。

トリ

フライングヒューマノイド!

ゾンビリバー ~ Row your boat

作曲:橘高氏

なかなか初っぱなから全開な一曲。

あとがない焦燥感がたまらん。

橘高氏曰く、「ともすれば自分はテクニカルなヘヴィメタルを書きがちな癖があるので、ヘッドバンギングして騒ぐだけのヘヴィメタルって久しく書いていなかった」という思いから作られたようである。

トリ

勢い満点!

なぜ人を殺しちゃいけないのだろうか?

作曲:本城氏

なぜならロックミュージシャンは黒いスーツを持っていないから…!

トリ

そうなの!?

ほのぼのと始まり、なかなかキャッチーな展開ながら詞がいかんせん振りきっており混乱をきたす。

本城氏のポップさのあるスタジアム・ロック的曲にオーケンの変な詞が乗って妙な魅力が増すというこれまた筋少ならではの一曲である。

宇宙の法則

作曲:橘高氏

ピアノの旋律が美しいやさしげな曲である。

そしてオーケンのやや低めなキーのボーカルの魅力を堪能できる。

曰く、「僕の中のささきいさお魂が燃えました」とのこと。

トリ

来世でも再びお逢いしましょう♪

マリリン・モンロー・リターンズ

作曲:橘高氏

ライブでもこの勢いで聴けたら多分感動するくらいオーケンが叫んでいる曲である。

老いといい感じに付き合っている印象のあるオーケンだが、アルバムではシャウトも健在である。

「彼女は本物のモンローだ!」というシャウトが最高である。オーケンが叫ぶだけで個人的にはかなりグッと来る。

詞の中身は、恐山のイタコにマリリン・モンローを憑依させるテレビの企画で、まさかの本物が憑依しちゃう!?、という曲。

トリ

また変な題材!

ケンヂのズンドコ節

作曲:内田氏

トリ

でた!ウッチーの変な曲!

まさかのズンドコ節。

オーケンとしては、ボーカリスト足るものズンドコ節を歌いたかったとのことである。

トリ

ズンドコ!

ちゃんとズンドコしているもののかなりの内田曲である。

女性コーラスの使い方がかの「ムツオさん」のごとし。

トリ

ムツオさんも変な曲だぞ!

ネクスト・ジェネレーション

作曲:本城氏

「ママが昔付き合ってたバンドマンと付き合ってることが発覚した娘」という、なんともまぁ!な詞の中身である。

トリ

ふむふむ!

そしてまたすごいいいメロディなのがなんともまぁ!である。

セレブレーションの視差

作曲:本城氏

アルバムの一曲目、「セレブレーション」をバッキングとしてオーケン氏がポエトリーリーディングする輝かしい響きの一曲。

伏線回収、といったところでここでもアルバムのテーマたる視差について語られる。

それにより何やら不意に足をくじいたような感覚にもなる。

ちなみにここでもオーケン作品における関連が見られる。

オーケン氏のもうひとつのバンド「特撮」からの引用である。

トリ

猫かと思ってよく見りゃパン!

MEMO

ケテルビーという特撮の名曲がある。

珍妙な曲なのだがなぜかいたずらに押しよさせる大感動、という変な曲である。

トリ

なんわからんが感動するぞ!

特撮にも興味が湧いた方は是非チェックすべきである。

パララックスの視差

作曲:内田氏

アルバムのラストを飾るのは筋肉少女帯なりのヌーヴォ・メタルならぬヌーヴォ・筋少とのこと。

プログレッシブなギターとピアノの高速ユニゾンがショッキングな曲である。

橘高氏とサポートメンバーの三柴氏のライブでのプレイが楽しみでならない一曲と言える。

最後はもろ視差について歌っている。

それにしても内田氏の不思議曲はますます混迷を深めるばかり…!(最高である)

トリ

ウッチーすごい…!

ザ・シサに関するネットメディアのインタビュー記事

新譜発売直後のインタビュー記事を是非併せて読むべきだろう。

本記事においてもちょっとしたプチ情報などを引用させていただいている。


参考
メジャーデビュー30周年アルバム「ザ・シサ」の謎を追え!!音楽ナタリー


参考
【筋肉少女帯 インタビュー】世の中には視差がある 正しいものなんて何もないOKMUSiC


参考
筋肉少女帯・大槻ケンヂが語る、昨今の覚醒ぶりと“大人の男が歌うロック”SPICE

おわりに

という事で筋肉少女帯の「ザ・シサ」の紹介であった。

筆者はツアーのチケットを買い求めた次第である。

師走の楽しみが一つできたので嬉しい限り。

トリ

筋少のライブは楽しい!

 

いやはや、それにしてもザ・シサ、面白いものである。

トリ

みんなで聴こう!

 

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