廃墟大好きというわけではなかったのだが筆者は軍艦島上陸失敗以降、廃墟的な場所になにやら興味が湧いている。
と言うことで新潟県の佐渡へ赴いた。目的の1つは産業遺跡・北沢浮遊選鉱場へ行くことである。
トリ
1940年に作られた選鉱場。
化学薬品を使用して金鉱石から金を分離し、月5万トンもの金鉱石を処理した。佐渡の金の生産ピーク時期を支えた施設の跡地である。
地の利を活かした造りが特徴。段丘に建造されており高低差を利用し鉱石を下に移動させながら小さくしていた。
現在無料で公開されている。
北沢浮遊選鉱場の行き方と感想
更新日:2018年7月17日
基本情報
所在地
〒952-1539 新潟県佐渡市相川北沢町3-2
見学料
無料
営業時間
24時間見学可能
見学時間目安
30分
行き方の例




北沢浮遊選鉱場の感想
筆者来訪時の状況
- 来訪時期
7月半ばの日曜日(海の日の前日)、午前9時頃。よく晴れていた。 - 混雑具合
非常に空いていた。数人グループの来訪者が他に数組いたくらいである。
見応えあり。見る箇所は少ないもののその姿は圧巻である。
到着して階段を上がると、緑の葉に覆われつつある朽ちた建造物が眼前に現れる。建物の円柱状の部分などはみっしりと蔦が生い茂っており、役目を終えてからの時の流れを感じさせる。

そしてかなりでかい。月に5万トンの鉱石を処理し、東洋一とも謳われたそのスケールを体感できる。
また地形を利用した作りとのことだが、段丘に沿って作られているのがよくわかる。

小川を挟んだ逆側には製材及雑作業場跡があり、その中に一際目をひく50mシックナーなる建造物跡がある。50mシックナーはこれまた非常に印象的な形状の建物がある。そしてやはりでかい。
こちらの施設はかつて泥鉱濃縮装置として稼働していた。泥状の金銀を含む鉱石をここで水分を分離させて、それを対岸へと送っていたそうな。


非常に美しい場所である。


コスパ良し。あまりに気軽に訪問できる産業遺跡。
まずもって無料である。
そして開放されているため、いつでも行ける。それこそ24時間行ける。旅程に組み込みやすいのが良い。
近くにある観光名所
- 佐渡金山
- 佐渡奉行所
- 相川技能伝承展示館
- 尖閣湾揚島遊園
などなど
佐渡を訪れるのなら是非訪れていただければと思う。
時期によっては夜ライトアップされるとのことである。

まとめ
北沢浮遊選鉱場は佐渡に来たら立ち寄るべきおすすめの産業遺跡である。